【実例あり】30代未経験でも転職成功！元人事が見た「採用される人」3つの特徴

「30歳を超えたら、もう未経験職種には転職できないのでは？」
「周りは管理職や専門職に昇進していて、自分だけ取り残された気がする」

──そんな不安を抱えて相談に来る30代は少なくありません。
私自身、WEB業界・児童福祉業界・建設業界で人事部長を務めてきた経験から言うと、
“30代未経験転職は可能”です。
ただし、成功する人には共通点があります。

この記事では、現役で企業向け採用支援サービスを行う立場から、
30代未経験転職の「リアルな現状」と「成功の条件」を解説します。

30代が転職で感じる3つの壁

30代の転職希望者がよく口にするのは、次の3つの不安です。

実際、dodaの「転職成功者の年齢調査（2024）」によると、
転職成功者の平均年齢は31.7歳。30代前半はまだチャンスが大きい層です。
（出典：doda 転職成功者の年齢調査2024）

しかし、30代後半になると“伸びしろ”よりも“実績”が重視される傾向が強まり、
「学び直し×戦略的転職」が成功のカギとなります。

Bさん（33歳・男性）は営業職からエンジニアを目指して転職。
「とにかく現場に飛び込めば何とかなる」と思い、スクールに通わず応募を続けました。

結果──半年間で40社応募して全滅。
理由は明確で、「成長ストーリーを語れなかった」こと。
面接で「なぜ今その業界なのか」「どんな準備をしたのか」を問われても、答えが曖昧だったのです。

30代では“若さ”ではなく“目的意識”で勝負しなければなりません。

20代の転職が「ポテンシャル採用」なのに対し、
30代の転職は「再設計採用」と言えます。

企業はこう見ています。

「これまで何を学び、今どこに向かおうとしているのか」
「この人は“自分の伸ばし方”を知っているか」

つまり、“伸びしろ”より“伸び方”を示せる人が採用されます。

→ 「前職で培ったスキルをどう転用できるか」を整理。
例：「営業職での課題解決力」→「IT業界での要件定義力」など。
スキル転用の視点を持つだけで、書類通過率は大きく変わります。

→ 独学・資格・スクールなど、「学びを形にする」ことが大切。
企業は「変化対応力」を見るため、努力の痕跡を評価します。

📊例：UdemyやSchooなどでオンライン学習し、ポートフォリオを作成して提出した方は通過率が約1.5倍に。

→ 「この業界では○○の課題があり、自分は□□で貢献できる」と語れる人は強い。
求人票を読むだけでなく、業界ニュース・動向レポートを活用しましょう。

（例：WEB業界ならIT人材白書、建設なら国交省の技能人材政策資料など）

→ 「最初の半年で習得したいスキル」「1年後に担いたい役割」など、
ロードマップを語れる人は採用されやすいです。

氏名（仮）	前職 → 転職先	共通した行動	結果
Aさん（32歳）	保育士 → 企業人事	自己分析＋面接練習を徹底	年収＋60万円
Bさん（34歳）	営業 → Webデザイナー	スクール＋SNS発信で可視化	副業→正社員化
Cさん（37歳）	施工管理 → ITサポート	現場経験を“問題解決力”に転用	リモート勤務実現