オンライン面接後のフォローアップメール例文
“一通のメール”が合否を分けることもある
「オンライン面接後にメールを送るべき?」
「送り方を間違えると逆効果にならない?」
元人事部長として断言します。
フォローアップメールは送った方がいい。
ただし、「感謝」と「誠実さ」が伝わる内容であることが大前提です。
WEB・児童福祉・建設業界で採用会議に何度も出てきた経験から言えば、
印象に残る応募者の多くは、面接後にきちんと一言メールを送っていたのです。
Q1. 面接後のフォローメールは必要?
A.「マナー」ではなく「印象形成」の一部です。
特にオンライン面接では、表情や雰囲気がリアル面接より伝わりづらいもの。
そのため、メールが「最後の印象補強」になるのです。
実際、リクルートの「転職活動実態調査2024」では、
採用担当の62%が「フォローアップメールを送る応募者に好印象を持つ」と回答しています。
出典:リクルートワークス研究所 2024年調査
Q2. 送るタイミングは?
A. 面接終了から“24時間以内”が理想です。
時間を空けすぎると印象が薄れます。
逆に、面接直後すぐに送ると「テンプレのよう」に見えることも。
おすすめは、面接翌日の午前中(業務時間内)。
相手が出社して最初にメールチェックするタイミングで届くのが理想です。
Q3. メールの構成は?
A. 「感謝 → 印象に残った点 → 意欲」の3ステップで。
以下の構成が最も自然で、評価されやすいです。
| 段階 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| ① 感謝 | 「本日は貴重なお時間をありがとうございました」 | 丁寧で誠実なトーンに |
| ② 印象に残った話題 | 「お話しいただいた〇〇の方針に共感しました」 | 面接をしっかり聞いていた印象に |
| ③ 意欲 | 「ぜひ御社の一員として貢献したいと考えております」 | 熱意を伝える一文で締める |
フォローアップメールの例文集
【例文①】スタンダード型(中途採用向け)
件名:オンライン面接のお礼(〇〇職/氏名)
〇〇株式会社
採用ご担当者様
お世話になっております。
本日、〇〇職のオンライン面接に参加させていただきました〇〇〇〇と申します。
お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
面接を通じて、御社の〇〇事業への想いやチームでの取り組み方に深く共感いたしました。
これまでの〇〇の経験を活かし、御社の〇〇に貢献できるよう努めたいと考えております。
何卒よろしくお願いいたします。
――――――――――――――
〇〇〇〇(氏名)
電話:090-xxxx-xxxx
メール:xxxx@xxxxxxxxx
――――――――――――――
元人事のポイント:
「共感した点」を具体的に書くと、メールが“テンプレ”になりません。
【例文②】フレンドリー型(WEB・クリエイティブ業界向け)
件名:面接のお礼(デザイナー職/〇〇)
〇〇株式会社
〇〇様
先日はZoomで面接のお時間をいただき、ありがとうございました。
貴社の「ユーザー体験を起点に考える」という方針に共感し、
改めて御社でデザインに携わりたいという気持ちが強くなりました。
また、〇〇様から伺ったプロジェクトの進め方も非常に勉強になりました。
本日は本当にありがとうございました。
〇〇〇〇
元人事のポイント:
WEB業界では、「共感+学び」のトーンが自然。
堅すぎず、前向きで熱意が伝わる文面が好印象です。
【例文③】誠実型(児童福祉・教育業界向け)
件名:面接のお礼(児童指導員職/〇〇)
社会福祉法人〇〇会
採用ご担当者様
このたびはオンライン面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
面接でお話しいただいた「子どもの自立を支える支援方針」に深く共感し、
私自身の支援経験を通してさらに力になりたいと感じました。
短い時間でしたが、職場の雰囲気や支援への考え方に触れることができ、
より一層御法人で働きたい気持ちが強まりました。
改めまして、貴重なお時間をいただき心より感謝申し上げます。
――――――――――――――
〇〇〇〇(氏名)
電話:090-xxxx-xxxx
メール:xxxx@xxxxxxx
――――――――――――――
元人事のポイント:
児童福祉・教育系では「誠実さ・温かさ」が最重要。
“支援方針に共感”というキーワードを入れると評価が上がります。
フォローアップメールで評価される人の共通点
人事の立場から見ると、フォローアップメールで評価されるのは、
「メールが短くても、相手の立場を思いやっている人」です。
逆にNGパターンは以下のようなもの。
| NG例 | 理由 |
|---|---|
| 「本日は楽しかったです!」 | 軽く見られやすい |
| 「ぜひ合格させてください!」 | 圧が強く感じられる |
| 「御社第一志望です!」(何度も繰り返す) | 過剰表現で不自然 |
誠実・簡潔・前向き――この3点を守れば、印象は確実に上がります。
【アクションプラン】明日から使える“印象を残すフォローメール術”
Step1:面接直後に下書きを作る
→ 記憶が新しいうちに、「印象に残った話題」を1つ書き留める。
Step2:翌日午前中に送信
→ 送る時間も「相手の働き方を尊重」している印象になる。
Step3:採用結果が出るまで“追メール”はしない
→ 返信がなくても焦らず、1回で完結するのが社会人マナー。
まとめ
フォローアップメールは「受けを狙うもの」ではなく、
“誠実な印象を補強するツール”です。
オンライン面接では、対面よりも人柄が伝わりづらい。
だからこそ、最後のメールがあなたの誠意を届けるチャンスになります。
転職は勢いではなく“設計”。
そして面接後のメールも、印象設計の一部です。
「キャリアアドバイザーの転職相談サービス」では、
面接後フォローや印象戦略まで一貫サポート。
“選ばれる一通”を一緒に設計しましょう。


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