面接官が評価する“画面越しの振る舞い方”｜オンライン面接の正解とNG例

オンライン面接のマナー・準備完全ガイド

「通信が不安定で焦った」「カメラの角度が変で自信がなさそうに見えた」──。
オンライン面接では、リアル面接とは違う“評価の基準”があります。

WEB・児童福祉・建設の3業界で人事部長を務めてきた経験から言えば、
オンライン面接で成功する人は、“準備の質”で結果が決まるといっても過言ではありません。

マイナビ転職の調査（2024年）によると、
中途採用企業の約83.6％が「一次面接にオンライン形式を導入」と回答。
出典：マイナビ転職 2024年中途採用実態調査

理由は主に3つです。

しかし、人事側の評価基準は厳しくなっています。
「環境整備＝面接への意識の高さ」と捉えられるため、
画面の印象がそのまま「人柄評価」につながります。

採用現場で見ていて感じるのは、
スキルは十分なのに「もったいない印象」を与える人が多いこと。

特に多い失敗は次の通りです。

オンライン面接では「見た目」「声」「反応スピード」がすべて評価されます。

児童福祉や教育系の面接では、“穏やかな明るさ”が印象を良くします。
一方、WEB・建設系は“明瞭でプロフェッショナルな雰囲気”が好印象です。

オンライン面接では、0.5秒のラグが「反応が鈍い」と誤解されることも。
そのため、リアルより少しテンポを速め、語尾をはっきり話すのがコツです。

話すときの基本構成：

結論 → 理由 → 具体例 → 再結論

例：

「チーム連携を大切にしてきました。
前職では3名のチームでプロジェクトを担当し、納期を2週間短縮しました。
こうした経験を御社でも活かせると考えています。」

通信不良・音声不調は誰にでも起こり得ます。
問題は「その時の対応力」。

おすすめフレーズ：

「少し音声が途切れてしまったようです。再度お伝えしてもよろしいでしょうか？」

焦らず丁寧に確認するだけで、面接官の印象は“冷静で誠実な人”に変わります。

WEB業界では、表情のない人は「熱量が低い」と判断されがち。
児童福祉業界では「優しさ・安心感」が評価され、
建設業界では「落ち着き・信頼感」が重視されます。

どの業界でも共通しているのは、
目線をカメラに合わせて“会話を届ける姿勢”です。

以前、WEB系企業の採用でこんなケースがありました。
一次面接では「暗く見える」と評価が低かった応募者。
しかし二次面接では、背景を整理し、正面照明を追加。

開口一番、

「前回の面接で環境を改善しました。よりお話ししやすい形で臨んでいます。」

その姿勢に面接官が一瞬で好印象。結果、最終合格。
“改善力を見せること”が最大の信頼になります。