キャリア設計図の作り方|未経験・異業種でもブレない軸を持つ方法

キャリア設計

「何がやりたいのか分からない」まま転職していませんか?

「今の仕事が合っていない気がする」
「未経験だけど別の業界に挑戦したい」
──でも、何を基準に選べばいいのか分からない。

そんな“キャリア迷子”の相談を、私はこれまで数百人以上受けてきました。
WEB業界・児童福祉業界・建設業界で人事部長を務めた経験から言えるのは、
👉 「軸を持たない転職ほど、後悔しやすい」ということ。

本記事では、未経験でも自分らしい軸をつくれる「キャリア設計図」の描き方を、5ステップで具体的にお伝えします。



「キャリア設計図」って、具体的に何を描くの?

キャリア設計図とは、

“自分がどんな価値観・強み・働き方で、どんな未来を描くか”
を見える化したもの。

つまり、「自分の人生をどう設計するか」を地図のようにまとめたものです。
転職でもキャリアアップでも、この設計図がある人は選択のブレが少なく、年収や満足度も安定しやすい傾向があります。


方向性を見失った未経験転職の失敗例

29歳・女性・事務職 → WEB業界へ転職希望。
「やりたいことを探したい」と、営業職へ挑戦したが半年で退職。

「やりがいはあったけど、自分の得意じゃなかったんです。」

その後、自己分析とキャリア設計図の作成を一緒に行い、
“数字管理が得意”“サポートする側で力を発揮できる”と判明。
同じWEB業界の制作進行アシスタント職に再転職し、年収も+60万円。

彼女の変化を生んだのは、「軸を描くこと」でした。


なぜ多くの人が“キャリアの軸”を見失うのか?

理由は3つあります。

  1. 他人の価値観で選んでいる
     SNSや転職サイトの「成功例」に影響され、自分に合わない選択をしてしまう。
  2. 経験を“点”でしか見ていない
     過去の仕事を振り返らず、「得意」や「成果の再現性」に気づけない。
  3. 将来像がぼんやりしている
     「何となく今より良い職場」という曖昧な目標のまま動いてしまう。

対策は、「自己分析」と「キャリアビジョン設計」をセットで行うこと。
この2つをつなぐのが、“キャリア設計図”です。


キャリア設計図を描く5ステップ

【STEP1】自己分析 ─ 自分の“感情のパターン”を見つける

「嬉しかった」「悔しかった」「夢中になれた」瞬間を思い出し、紙に書き出します。
→ そこに、あなたの価値観のヒントがあります。

例:

  • 人を支えたとき嬉しかった → 福祉・教育系向き
  • 課題を解決するのが好き → 営業・企画向き
  • 形に残る仕事がしたい → 建設・制作系向き

💬 元人事部長の視点:
人事は「何をしたい人か」より「何に喜びを感じる人か」を見ています。


【STEP2】キャリアの棚卸し ─ 過去の経験を“資産化”する

学生時代〜今までの経験をすべて書き出し、
「得意」「成果」「周囲の反応」の3項目で整理。

WEB業界なら「提案力」、建設なら「現場対応力」、児童福祉なら「共感力」。
──異業種でも通じるスキルは必ずあります。


【STEP3】キャリアの軸を3つに絞る

「何をしたいか」ではなく「何を大切にしたいか」で考えるのがポイント。

例:

  • 働く軸①:人の成長を支えたい
  • 働く軸②:スキルを磨ける環境で働きたい
  • 働く軸③:時間の自由がある働き方をしたい

この3つを決めることで、求人選び・転職活動の判断が一気にラクになります。


【STEP4】キャリアビジョンを描く ─ “理想の3年後”を可視化

「どんな働き方をしていたいか」「どんな人と働きたいか」
──を、具体的に書く。

例:

3年後、リモートワークでクライアントと信頼関係を築きながら働く。
チームの調整役として活躍し、年収450万円を目指す。

💬 ポイント:数字・役割・環境を入れると、行動目標に変わります。


【STEP5】行動プランを立てる ─ 「今日からできる3つ」を決める

設計図は“描いて終わり”ではなく、“動かして育てる”。

  • 業界研究を1日10分する
  • 興味ある仕事の人に話を聞く
  • スキルアップ講座を受ける

1歩の行動が、キャリアの流れを変えます。


キャリア設計図は「自分を信じるための地図」

未経験でも異業種でも、“軸”がある人は評価されます。
採用現場では、経歴よりも「自分の言葉でキャリアを語れるか」が重視される時代。

WEB業界なら柔軟性、児童福祉なら思いやり、建設なら責任感──
それぞれ違っていていい。大事なのは「あなた自身の軸」です。

キャリア設計図を描くことは、

“何者かになる”のではなく、“自分らしさを取り戻す”こと。


■ 明日からできる3つのキャリア行動

① 「嬉しかった仕事TOP3」を書いてみる

→ 感情のパターンから価値観を探る。

② 「自分が得意だと思うこと」を3つ書く

→ 強みを言語化する練習。

③ 「3年後にこうなっていたい自分」を一文で表す

→ 設計図の“最初の一行”が完成します。


まとめ:キャリアは“設計”した人から動き出す

キャリアは偶然ではなく、設計で変わります。
未経験でも軸があれば、チャンスは広がる。

私は3業界で人事部長を務め、今は企業向け採用支援とキャリア設計支援を行っています。
あなたの経験は、まだ形を変えられる“素材”です。
一緒に、設計図から描いていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました